牛ヌメ革でスマホカバーを自作しました(Xiaomi Mi Note10 Lite)

DIY

牛ヌメ革でスマホカバーを自作しました(xiaomi Mi Note 10 Lite)

今まで使っていた、スマホカバーが汚くなったので、新しいものを作成することしました。

古いものは、表面の塗料が取れきた感じで、色が斑になってきています。

1年半くらい使用したでしょうか。

最近は、アルコール消毒する機会も増え、アルコールが革の表面につくと、表面の塗料に悪影響を及ぼすことが多いです。これも、原因の一つかと思います。

次に使う革は、以前に妻のスマホカバーにも使った革で、張りがあって、とても素敵な感じです。

牛ヌメ革でスマホカバーを自作しました
牛ヌメ革を使って、スマホカバーを自作しました。SHARP AQUOS SENSE4のカバーを制作しています。作った手順を簡単にご紹介。レザークラフト初心者でも簡単に作成できると思います。

スマホカバーの型紙の作成

今まで使っていたスマホカバーを参考に、型紙を作ります。

上下の大きさが少し大きめだったので、3㎜程度小さくして、ボタンを留めた時にゆとりがありすぎるので、横幅も5㎜程度小さくします。

縦 16.1cm 横 16.8cm

ベルト 長さ 5.5cm 幅 2cm

今回はベルトは外側の革と一体化しないで、別に作成して、表と裏の革の間に挟むことにしました。

ベルトの付け根の部分が破れやすいので、別にした方が耐久性が高いのか?試したくて、今回は別にしてみました。

スマホカバーのパーツの切り出し

型紙を作成してパーツの切り出しを行いました。

今回のパーツは下記の通りです

  • 表革
  • スマホケースを貼りつける土台
  • ポケット
  • カードポケット
  • ベルト ×2

革が重なる部分を漉く

縫い合わせた時に縫い合わせたところが厚くならないように、あらかじめ漉いておきます。

カードポケットの左右と下側

ベルトは本体と縫い合わせるところです。

革包丁を使って漉いておきます。漉くときは、革包丁があると便利です。


【レザークラフト】 革包丁を購入しました
かねてより欲しかった、革包丁を購入しました。革を漉くのに、カッターや別たちよりも漉きやすいと思ったためです。綺麗に漉くには、しっかりと刃を研ぐ必要がありますが、しっかり研いだら、すごく綺麗に漉けました。買って良かった。

ポケット部分の縫い付け

最初にポケット部分の縫い付けを行います。

ポケット部分の革に、カードポケットをボンドで付けます。

漉いた、左右の部分と下側にボンドをつけてカードポケットに付けます。後で、糸で縫い付けるので、ここではそれほどしっかりと付けなくても、仮付けで大丈夫です。

写真の赤く囲ってあるところをまず縫います。ここは5mm幅の菱目で穴を開けて、ポリエステル糸で縫ってあります。

糸は「六花 0.5㎜ ポリエステル糸 ウィンターミスト色」


六花(リュファ) ポリエステル糸を使ってみました。【レザークラフト】
六花(リュファ)のポリエステル糸0.5㎜を使ってみました。べたつきも少なく、断面も新円に近いので、縫い目も綺麗に仕上がりました。ロウ付き糸のべとつきに悩んでいる方にお勧めです。

この茶色の革に結構あった色で気に入っています。太さもちょうどいい感じです。

ついでに、ベルト部分も縫っておきます。

革表が外側になるように二枚合わせて縫い合わせます。

このベルトの部分だけ、3mm幅の菱目を使用して穴を開け、先程と同じ0.5mmの糸で縫ってあります。

縫い目がモリモリするかと思いましたが、意外とスッキリだったので、3mm幅も0.5㎜の糸でイケるなと思いました。

スマホケースをつける土台の接着

次に、表側にスマホケースをつける土台となる部分を付けますが、その前に、カメラの穴を開ける必要があります。

スマホケースを当ててみて、カメラが来る位置に印をつけておき、その部分を切り取ります。

このときの注意点としては、ケースに開いている穴よりもほんの少しだけ大きくした方がいいです。そうしないと、カメラ撮影の時にカバーが映り込むという事態になりかねません。

前に使っていたスマホカバーでは、通常撮影では問題なかったのですが、広角撮影にしたら、カバーが映り込むという事態になってしまいました。通常、広角撮影を行うことは少ないかもしれませんが、旅行に行って、いざ撮影という時に気づきます。旅行先では修理できず・・・。ですので、少し大きめにしましょう。

もう一つ注意点としましては、カバーが浮くとそれも映り込みの原因となるので、今回はスマホケースをつける土台の方のカメラ穴を大きくして、なるべくカメラ周りが膨らまないように工夫してみました。

デザインナイフや彫刻刀など使うと、曲線のところは切り取りやすいです。

写真の右のスマホケース土台となる部分の上下と右側にボンドをつけて、表側に貼りつけます。この時、革裏が合わさるように貼りつけます。

この時、ベルトをはさみ忘れないように気をつけましょう。

 

スナップボタンの取付、カード入れ部分の接着

スナップボタンを取り付けます。革ポンチで穴を開けて、スナップボタン♂を取り付けます。

スナップボタンをつけたら、次にカード入れ部分をボンドで仮止めします。

仮止めは、右側のスマホケース土台と同じように上下と左端部分。表革の外周部分に貼りつけます。

コーナーの切断

次にコーナー部分の切断をします。

今のままでは、四つ角が直角の状態なので、これを丸くなるように切り取ります。

とらパパは1円硬貨を使用していますが、丸いものであればなんでもいいので、コーナーに当てて、線をつけて、切り取ります。

これで、コーナー部分が丸くなりました。

菱目で縫い目を開ける

次に、ステッチンググルーバーで端から3mmのところにぐるっと1週線を付けます。

線に合わせて、菱目で縫い目をつけていきます。

まず最初に、軽く跡を1週つけていき、その後、その跡に合わせて、しっかりと縫い目を開けていきます。

ここでは、5mm幅の菱目を使用しています。

手縫いする

ぐるっと1週、菱目で縫い目を開けたら、次に、糸で手縫いしていきます。

ここでも、縫い糸は「六花 ポリエステル糸 0.5㎜ ウインターミスト色」を使用しました。

端の処理をする

外周を縫い終わったら、次に端の処理をします。

ヘリ落としでヘリを落とし、次に表と裏でずれが大きいところは、革包丁で出ている部分を切り取ります。

少しの段差は、ヤスリで削り落とします。

まずは、NTドレッサーで平らにして、次に、研磨スポンジで滑らかにします。


概ね、端を整えることができたら、次は、トコノールを塗って磨き上げます。

トコノールを塗って、磨くときはヘリ磨きを使用しました。


とらパパがし使用しているのは、プラスチックのヘリ磨きです。


ヌメ革の方が、クロム鞣しの革よりも革のコバの処理がしやすいなと今回感じました。

クロム鞣しの革はコバを上手く磨くことができないので、コバスーパーを塗ってごまかしていましたが、ヌメ革をそれをしなくても、トコノール塗布して磨くだけで綺麗に出来上がります。

スナップボタンをつける

ベルト部分にスナップボタンの♀を取り付けます。

革ポンチで穴を開けて、スナップボタン打ちでスナップボタンを取り付けます。

スマホカバーの完成です。

まとめ

スマホカバーも何個か作成してきたので、だいぶ作るのに慣れてきました。

今回のスマホカバーも2日程度(3~4時間)程度で完成となりました。

同じスマホのカバーも1個目よりも2個目の方が完成度が高くなりますね!!