革のトートバックを自作しました
今まで使っていたトートバックが、だいぶ傷んできたので、新しいトートバックを革で自作することにしました。
今まで使っていたトートバックも自作したものですが、少しサイズも大きかったので、今回はもう少しコンパクトなトートバックにすることにしました。
使う革は、いつも革を買うショップのオンラインストアで物色し、黒色のヌメ革を購入することに決めました。アンティーク仕上げで少しやわらかめということでしたが、やわらかい方が手触りいいかなと思い、今回はそちらの革に決めました。今使っているトートの革がガラス仕上げで硬い革なので、変化が欲しかったのも理由の一つです。
購入した革が届いて思ったのですが、革が柔らかすぎると自立するトート作れないかも・・・ということでした。ちょっと思ったよりも革がやわらかかった。これも、実物が確認できない、ネット購入のあるあるですね。まあ、やわらかめはこれくらいやわらかいということはわかったので、次回はそれを参考にします。
さて、革はやわらかめでしたが、トートバックを作ることに問題はないので、さっそく作ることにしました。
サイズは、前回のトートバックの大きさが
口幅47cm、底38cm×15cmくらいだったので、
今回は 口幅42cm、底38cm×11cm にしようと思います。前回よりも少しコンパクト。
今回は、裏地を取り付け、バックの口にファスナーを取り付ける予定です。
1,裏地(インナーバック)の作成
大きさも決まったので、まず、中に入れる裏地の部分を作成していきます。
ポケットも付けていきます。小物を入れておくポケットとA4のクリアファイルが入るポケットをそれぞれ作りました。
生地はグレーの生地を手芸ショップで購入してきて作成しました。基本ミシン縫いですが、ちょっとアクセントに、ポケットの口の部分を革で縁取ってみたのと、A4ファイルをしまう方は、革でベルトを作成してみました。
2,トートバックの口に付けるファスナーの取り付け部を作成
ファスナーを付けるためには、直接ファスナーをトートバックの口に縫い付けるわけにはいかないので、ファスナーの両側に帯状の革を取り付け、その帯をトートバックの口に縫い付けます。
今回は帯部分を3cmの幅で作ってみました。バック口の両脇2cm程開ければいいかなと、バック口横幅42cmに対して38cmで作成。(後で、後悔することになるのですが、両脇2cmは少なすぎました、もう1cmは開けておかないと、ファスナーを閉めるときにファスナーの端を持って閉めたあと、出ているファスナー部分を中に入れづらいことに気づきました。私が使ったファスナーが大きめのファスナーであったことも原因なのですが・・・。ちなみに5号ファスナー使用です。3号使用であれば問題なかったかも?)
ファスナーの端部分も全部革を付けた方が、高級にみえるかな?と考え付けてみたのですが、ファスナーが太くなりすぎて、使い勝手が悪かったので、一旦つけた後、再度外してしまいました。大部分のカバンでファスナーの端の方がピロピロしているのはその方使い勝手がいいからなんだと気づきました。
3,本体に持ち手を付ける角カンを取り付ける
今回のバックも持ち手は、角カンを本体に取り付けて、そこに持ち手を付けるパターンで作ってみました。以前のバックの角カンよりももう少ししっかりした角カンを使用しましたが、今回の角カンは内幅21mmの物なので、持ち手は20mmで作成しました。
本体への取り付け部も持ち手と同じ20mm幅で作成してあります。
本体に角カンを取り付けるときに、革がやわらかいので、取り付け部が伸びないように、裏に固い革をぐるっとボンドで貼りつけて、そこに付けました。ボンドで付けた革が取れないように、貼りつけた革の真ん中あたりをぐるっと縫っておきました。あまり目立たないけど、縫い目がアクセントになるかなと。
今回は裏地を付けるので、革の裏に違う革を貼っても最終的には見えなくなるので、色が違っていても関係なしです。
4,カバン本体を縫って作る
本体部分は中表にし、両端と底の部分を縫っていくのですが、まずは、菱目で縫い穴を開けます。
そして、本体部分を縫う前に、カバンの口の所に取り付けるファスナー部分も後で縫い付けれるように菱目で穴を開けておきます。また、裏地を付けるのに、バック口の端に直に裏地を付けるのではなく、3cm幅の革をバック口に縫い付け、そこの裏地を取り付けるようにしたので、その3cm幅の革にもあらかじめ菱目で縫い付け用の穴を開けておきます。バックができてからはなかなか菱目で穴を開けるのは難しいので、バック口の穴はここで開けておいた方がいいです。
カバン本体は左右を先に縫って、その後、底部分のサイドを縫います。
今回は中表にして縫って後で裏返してしまうので、縫い目が外に出ることはないので、そこまで几帳面にならなくても大丈夫でした。
5,裏地と取り付け部の革を縫い付ける
裏地を取り付ける部分の革は、バックの口の幅42cmよりも1cm短い41cmで作成しました。内側なので少し短くていいかと思って、1cm短くしましたが、1cm短めだとちょっと短すぎて、縫い合わせるときに足りなくなったので、5mm短い41.5cmにするべきでした。
取り付け部分の革の菱目で穴を開けてない方と裏地を重ねて菱目で穴を開けて縫っていきます。
フックを取り付けれるようにDカンを、付けておきました。
6,本体に裏地とファスナーを取り付ける
2,で作ったファスナー部と5,で作った裏地を本体に取り付けます。
裏地は縫い代が重ならないように、本体とセンターを5mmずらして作りましたが、ずらさなくても良かったかもしれません。
本体、裏地、ファスナーを重ねてバックの口を縫っていきます。
7,持ち手を作る
持ち手の長さ55cmにしました。幅は2cmになるようにし、角カンで折り返して縫うので、左右2cm大きくして59cmの表側と裏側は4cm短く51cmの革を切り取ります。
今回の革はやわらかい革なので、持ち手が伸びないように接着芯をボンドで貼っておきます。接着芯が着いたら、表側と裏側をセンターを合わせて縫い合わせます。
菱目で穴を開けて糸で縫っていきます。
菱目で縫い合わせたら、左右の端をトコノールを塗って綺麗に整えます。
8,持ち手を角カンに取り付ける
7,で作った持ち手を角カンに取り付けます
9,バックの口の部分を綺麗にする。
バックの口の部分をトコノールを塗って綺麗に磨く。
これで完成です、
10,最後に
今回は、裏地を付けたのと、バックの口にファスナーを付けたため、作成が大分複雑になりました。そのため、制作に時間もかなりかかりましたが、できた作品は、裏地があったほうが商品に近づいた気がして、かなり満足度は高いです.
今回は糸はZEBRAのナイロン糸0.45㎜を使用しています