端材の木材を使ってレーシングポニーを自作しました
レザークラフトで革を縫うときに、両手を使うので、作品を固定する台があったほうが作業が効率よくできます。
ネットで色々調べた結果、作品を固定する台として、レーシングポニーという道具があることがわかりました。結構な値段がするため、購入をためらいました。
そもそも、レーシングポニーは使いやすいのか?今後、どれくらいのレザークラフトの作品を作るのか?等、購入に踏み切れない理由があったため、とりあえず作ってみることにしました。
- 仕組み自体は簡単なもので、作るのが難しくなさそう。
- DIYで使った木材の端材があるため、材料費はそれほど掛かりそうにない。
上記の要因も、自作に踏み切った大きな要因です。
レーシングポニーの仕組み
仕組み自体はいたってシンプルで、2本のアームで縫う革を挟んで固定し台座を作業台の上に置くか、股の間に挟んで固定して、自由になった両手で縫っていくというものです。
アームの長さや、台座は大きくした方が使いやすいのかもしれませんが、大きいと保管に邪魔になったりするので、適度な大きさということと端材の大きさがちょうどこれくらいだったので、今回の大きさになりました。
アームの角度は変えれるので、その角度で高さ調整もできるので、今回作ったおおきさ位でいいかもしれません。ただ、作る作品の大きさによっても、ポニーの適切なサイズは変わってくるかもしれません。
今回作ったレーシングポニーの大きさと材料
横幅 38cm 縦幅 8.7cm 高さ 37.5cm
大きさは、端材を使ったため、端材の大きさがレーシングポニーに反映された感じです。
ネットで見た、レーシングポニーの大きさもこれくらいのサイズ感だったので、あまり大きさにはこだわらず、これくらいでいいかという感じで決めました。
材料は家にあった端材を使用
- 台座部分 ツーバイフォー材の端材を使用
- 台座に固定する木材 赤松集成材(棚作成の端材)
- 革を抑える部分の木材 赤松集成材(棚作成の端材)
- アームの部分の木材 赤松角材(棚作成時の端材)
購入した材料
ボルト・・・台座とアームを固定するもの、アームを締めるためのもの 各1本
蝶ナット・・ボルト2本をそれぞれ締めるために
蝶ナットにすると手で押さえやすため、ボルトグリップと合わせると、簡単に手で締めたり、緩めたりできます。
ワッシャー・・蝶ナット側に2個 ボルトグリップ側に2個
ボルトグリップ 2個 手でボルト締めるのに大変便利です、ホームセンターに売ってました 下の写真
レーシングポニーの作り方
①木材を切りそろえる
今回は端材を使用したので、木材自体はそれぞれの大きさに切れているので、アームの長さを左右同じにするように切りそろえたくらいです。
ただ、実際に手に触れる道具なので、ヤスリ掛けだけ念入りに行いました。
紙やすりを用いて#120→#240で手に引っかかりがないように各部材ツルツルにしました。
②台座にアームを固定する部分を取り付ける。
台座にまず、下穴を開けます。
位置は、アームを取り付けたい場所になります。今回は2個の端材をボンドでくっつけて、固定部分にするので、二つの下穴を開けます。
写真の一番下に写ってるのが台座の裏側です。2個ネジ止めしてあるのがわかります。このネジのための下穴を開けます
③アームを固定するための穴を固定部分の端材に開ける
固定部分の端材を2個ボンドで留め、乾いたらアームを固定するための穴を開けます。
端材2個を貫通する穴を開ける必要があり、面に対して垂直に穴を開けないとアームが曲がってしまうの注意が必要です。ドリルで垂直に穴を開けるのって本当に難しいです!
今回はドリルガイドを使用しましたが、それでも上手く垂直に穴を開けられず、アーム部分が少し横を向いています。(左の写真、アームと台座が平行でないのわかります?)
Diyなので、少しくらい歪んでも気にしません!!
④アーム部分にボルトを通す穴を開ける
固定するためにボルトを通す穴を開けます。
使うボルトの太さに応じて開ける必要があります。
今回のボルトは直径5mmあるので、直径6mmの穴を開けます。
位置は下から2cmと15cmのところに開けました。
⑤革を抑える部分を取り付ける用の下穴を開ける
アームの上の部分に革を抑える部分を取り付けるので、それ用に下穴を開けます。
⑥組み立てる
台座にアーム固定する部分を下穴に合わせてビス止めします。
次にアームに革を抑える部分の木材をビス止めします。2本とも。
次にアームと台座をつなぐためにボルトを通して蝶ナットで締めます。(蝶ナットと木材の間にワッシャー入れました。その方がナットが木材に食い込まないかなと思います。ボルトにはグリップを装着しました。この方が断然手で締めやすいです)
次にアームを締めるためのボルトを両アームに通し、蝶ナットで締めます。(ここでも、蝶ナットと木材の間にワッシャーを入れてあります。ボルトにグリップ装着もしてあります。)
これで組み立ては終了です。
⑦最後に革の作品を傷つけないように、革を抑える部分に革を貼ります。
不要になったやわらかめの革を抑える部分にボンドで貼りました。(左の写真上の2本がアームです。先の革を抑える部分全体に革が貼ってあります。)
レーシングポニー完成です!!
まとめ
レーシングポニーは家にあった端材で簡単に作ることができました。
木材にドリルで垂直に穴を開けるのは何回やっても難しいですね、練習が必要です。
ボルトグリップと蝶ナットを使うことによって、手で簡単に締めたり、緩めたりできるので、使い勝手はいいかなと思って使っています。
もし、レーシングポニーを自作される方がいましたら、参考になれば幸いです。