牛ヌメ革でスマホカバーを自作しました

DIY

牛ヌメ革を使ってスマホカバーを自作しました。

先日作製した妻のスマホカバーの損傷がひどくなったので、新しくスマホカバーを自作することにしました。機種は SHARP AQUOS SENSE4

前回は、和紙と布を使用して作製しましたが、今回は耐久性を考えて、牛ヌメ革を使用したスマホカバーを自作しました。

今回使用した革は牛ヌメ革 0.8mm厚の物を使用しました。

スマホカバーのサイズ

前回作ったスマホカバーの大きさを参考に作成しました。

ベルト部分の長さが少し短かったので1cm長くしました。

縦15.4cm 横16.7cm ベルト幅2cm ベルト長さ 4.5cm

スマホカバーの型紙を作る

紙で、スマホカバーの型紙を作成します。

カード等を入れるポケットの部分も大きさを決めて作成します。今回はカードポケット二つタイプにしました。

スマホをを固定するところは、革1枚では弱いので補強のために2枚合わせにします。

 

革を切る

型紙通りに牛ヌメ革を切っていきます。

型紙が動かないようにテープで留めて切るようにしています。

パーツの切り取りが終わりました。

コーナーは丸くしますが、貼り合わせた後に切り取りますので、この段階ではコーナーは処理しません。

次にカード入れのポケットの部分の両側を漉きます。漉くことで重ねた部分の厚みを抑えることができます。

ポケット部分の端を漉く

この二つのパーツの両端を革包丁で漉きます。

先日買った革包丁の切れ味抜群なので、簡単に綺麗に漉くことができました。

両端を漉き終わった画像ですが、これだとわかりにくいかな・・・。半分以下には漉いてあります。

ここで使った革包丁は先日買った革包丁です

【レザークラフト】 革包丁を購入しました
かねてより欲しかった、革包丁を購入しました。革を漉くのに、カッターや別たちよりも漉きやすいと思ったためです。綺麗に漉くには、しっかりと刃を研ぐ必要がありますが、しっかり研いだら、すごく綺麗に漉けました。買って良かった。

床面にトコノールを塗る

すべてのパーツの床面にトコノールを塗って、毛羽立ちが起きないようにします。

だいぶ雑に塗ってありますが、端の方にもしっかり塗ってしまうと、ボンドでつけるときにトコノールが邪魔になるので、わざと塗ってありません。そこは計算ずくです。


カード入れ部分の上のポケットを作成する

上のカード入れ部分を貼りつけ、下を縫い付ける

 

カード入れパーツの両端にボンドをつけて、貼りつけます。

そして、カードを入れた時に突き抜けないように、下部分だけ縫い付けます。

ここは見えなくなるので、白い糸で縫いました。

下のカード入れ部分を貼りつけ、カード入れ部分の右端を縫います

下のカード入れ部分をボンドで貼りつけます。

そして、カード入れポケット部分の右側を菱目で穴を開けて(左写真)、糸で縫っていきます(右写真)。ここはモカ色の太めの糸で縫ってみました。

 

スナップボタンを取り付ける

次に表側の革にスナップボタンを取り付けます。

もっと後の工程でつければ大丈夫と思われがちですが、ポケット部分をを貼りつけた後ではスナップボタンをつける穴を開けることもできないし、スナップボタンの金具を打ち付けるのもポケットが邪魔になって上手く打てなくなります。

 

まず、革ポンチで穴を開けます。とらパパは端から1.5cmのところに開けました。

次に、スナップボタンのオスを打ち付けます。

表側の革とカード入れ部分、スマホを取り付ける部分をボンドでつけます

端の方にボンドをつけて表側の革とポケット部分、スマホ本体を取り付けるところの補強部分を貼りつけます。ベルトの部分も補強のために裏側に革を貼りつけてあります。

ボンドが乾いたら次にコーナーを丸く切り落として、菱目で穴を開けていきます

コーナー処理をし、縫い目を菱目打ちであける

 

コーナーを丸く切り落とす為に、丸く下書きの線をつけるのですが、とらパパは1円だまを使ってコーナーの線を引いています。

1円玉を当てて、丸く線をつけ、その線に沿って革包丁で切り落としていきます。

コーナー落としみたいな便利な道具を買えばいいのですが、2000円程するので、なかなか手が出ないですね。

 

 

コーナーを切り落としたら、次に縫い目を開けていきます。

ステッチンググルーバーで跡をつけ、その上に沿って菱目打ちで穴を開けていきます。

今回はピッチ5mmの菱目打ちを使って穴を開けていきました。

針と糸を使って、手縫いしていく

菱目打ちであけた穴を手縫いしていきます。

今回は黄緑の糸を使って縫ってみました。ちょっと可愛らしい感じの仕上がりになりました。

手縫いするときに。ソーイングホースがあると便利です。

 

コバの処理をする。

縫って革同士が固定されたので、次にコバの処理をしていきます。

まず、表側になる革を基準に、はみ出してしまっているところで革包丁で切り取れるところは革包丁でまず切り取ります。

次に、ヘリ落としを使って表側の革のヘリを落としていきます。

次に、NTドレッサー(写真左の赤いやつ)を使って、コバを平らにしていきます。


NTドレッサーでゴシゴシやっていくと、どんどん削れていくので、段差がなくなってきたなと思ったら、次の工程に行きます。コーナーのところもガタガタしていたので、ここで綺麗に平らにします。

次に、研磨剤がついたスポンジでコバを磨いていきます。NTドレッサーで磨いた時よりも平らで手触りもよくなります。


本当はこの後、帆布などで磨いた方がより綺麗なコバになるのですが、今回はここまでにして、トコノールを塗布しました。

トコノールを塗布して、コバを磨く用のヘラで綺麗に磨いてコバの処理は出来上がりです。

スマホケースを取り付ける

カメラの穴を合わせてスマホケースを両面テープで取り付けます。

ボンドでくっつけてもよかったのですが、今回は両面テープで固定しました。

黒い両面テープを使用したので、見た目少し変ですが、スマホをセットしてしまえば、中の両面テープは見えないので問題なしです。

ベルトにスナップボタンを取り付ける

最後にベルト部分にスナップボタンを取り付け完成です。

ボタンをつける位置で少し悩みました。

つける位置で、出来上がったときにカバー部分がゆるゆるになったり、キツキツになったりする可能性があるので、ほんの数ミリの違いに悩みました。

今回は縫っている糸に干渉しない程度で外目に付けました。

まとめ

今回は新たに購入した革だったので、作ったらどんな感じになるか不安でしたが、ステッチの色とも上手くマッチして、素敵な出来上がりとなりました。

コバの処理もヌメ革の方が張りがあって、今まで使っていた革よりもやりやすいなと感じました。

スマホカバーは、かれこれ6回目の制作(素材は色々ですが)だったので、結構スムーズに作ることができました